最終更新日 2022/3/12
私たちが話す言葉は自分が一番聞いています。
なかでも口癖は無意識のうちに発し、聞いていることが多いです。
その口癖を変えることで、自分に自信が持てるだけでなく毎日を楽しくすることもできます。
言葉には力があります。
自分自身に使う言葉(セルフトーク)が口癖となり、口癖一つで自分をコントロールすることができます。
なぜなら、口癖により自分像を作り上げ、その自分像に当てはまるように行動してしまうからです。
それが自分らしさの正体です。
つまり、口癖によって自分らしさというものが形成されているということになります。
逆を言えば、自分らしさというものは口癖次第でどんな風にでも作り変えることができるということになります。
この記事では、自信を持てるような口癖についてコーチング理論を用いて解説していきます。
- 「でも、だって、どうせ」をよく使う人
- 言い訳が多い人
- 自信がない人
- 自分が嫌な人
- 変わりたいけど変われないと思っている人
このページの内容
言葉の持つ力
言葉には言霊といわれていたこともあるくらいパワーがあります。
こと‐だま【言霊】
古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた。
現代にも言霊はあると思っています。
ニュースなどで言葉の暴力という言葉を聞いたことはあるのではないでしょうか?
言葉の暴力も言霊のひとつです。
言葉には、人を傷付ける言葉や人の命までも奪ってしまう言葉もあれば、人を癒す言葉、人に力を与える言葉、人を救える言葉もあります。
どんな言葉にも必ずエネルギーがあります。
口癖がネガティブな原因
ネガティブな情報に触れていることが多い
インターネットが普及している今の世の中、とても簡単にあらゆる情報を得ることができます。
特にSNSでは、インフルエンサーからの情報がすべて正しいと思ってしまいがちです。
インフルエンサーも一人の人間ですから、間違えることだってあります。
得た情報が明るいものなのか、そうではないものが多いのかによって、自然と口ぐせも変わってきます。
あなたはどっちの情報に触れることが多いですか?
ネガティブな人の影響によるもの
口癖というのは、周りの人の影響による場合もあります。
「夫婦や親友で口調が似てきた」とか、「親と同じことを言っている」ということを聞いたことはありませんか?
これは一緒にいる時間が長いことで影響力の強い方に引っ張られ、それが口癖となって表れてきます。
似た考え方や口癖の人と一緒にいるのは、とても居心地がよく快適です。
自分が一番長く接している人の口癖がネガティブとポジティブどちらかを見てみるとおもしろいかもしれませんね。
ネガティブな思考のクセ
人の性格や習慣にいろんなクセがあるように、思考にもクセがあります。
ネガティブなできごとに敏感に反応したり、自分の欠点ばかりが気になってしまったり。
周りの人やSNS、ネット上での情報など、環境から繰り返しネガティブな影響を受けていることもクセになりやすいです。
それ以上に自分自身の思い込みやセルフトークでネガティブな言葉を無意識に選択することで、思考のクセがネガティブになります。
ネガティブな言葉を選択することで、ポジティブな言葉にスコトーマが働いてしまします。
スコトーマとは、心理学用語で盲点のことです。
ネガティブな口癖の影響
セルフイメージの低下
ネガティブな口癖の影響を一番受けるのが自分です。
ネガティブな口癖であることでセルフイメージや自己肯定感が下がります。
自分の言葉を自分が一番よく耳にするため、ネガティブな口癖はセルフイメージを猛スピードで急降下します。
セルフイメージが下がると、表情が暗くなるので何をしていても楽しく感じられなくなります。
楽しく感じようと表情を作ってみますが、それもだんだんとしんどくなってきます。
表情は心の状態を表に出す掲示板です。
楽しく感じれず表情が暗くなると、その人自身の雰囲気まで暗くなります。
アニメや漫画にあるズーンて感じです。
周囲の士気低下
ネガティブな口癖によって、周囲の士気にも影響を与えます。
例えば、あなたが気持ちいい朝を迎えて仕事や学校に着いたとします。
自分の席で「今日は素敵な一日になりそうだしがんばろうかな」と思っていた時に、隣から深いため息が「ハァ~・・・俺は何をやってもダメだ・・・」
15分くらいしてまた「ハァ~・・・ツイてないな」
最初は気を遣って声を掛けますが、それが何時間も続いていたらせっかくのいい気分もやる気も台無しになりませんか?
逆に、「昨日いい事があってね。○○でこうだったんだよ。やっぱツイてるな」という話をされたら、こちらの気分もいいまで一日をいられそうではないですか?
ネガティブな口癖は前者の状態なので、周りの士気の低下につながります。
アンラッキーな出来事の増加
ネガティブな口癖は、アンラッキーな出来事いわゆるツイてない出来事の注文です。
自分がツイてないなと感じるときは、ネガティブなことが口癖になっているのかもしれません。
類友の法則という言葉を聞いたことはありませんか?
似た性質のものが集まるという法則なのですが、口癖にも適応します。
ツイてないな、運が悪いなどと言っていると、ツイてないことが起こったりします。
ネガティブな口癖のときも、起こってほしくないことが起こります。
そして、またネガティブなことを言うので、ツイてないことがどんどん増えていきます。
あなたの口癖はどっちが多い?
口癖はふとした時や無意識な時に出ることが多いです。
普段どの言葉をよく使うのか知っておくことで改善していくことができます。
下の中からどの言葉をよく使っているか思い出してみましょう。
- ミスったけど、次は気を付けよう。
- ホント助かる~、ありがとう!!
- よしっ、こんだけできた!
- やっぱ自分って最高やな~
- めっちゃツイてる!
- 運がいいなぁ~
- 僕って晴れ男だから
- あれがなければ
- やっぱりだめだった・・・
- どうせできない。
- 最近ツイてないな~
- 最悪!○○のせいで
- でも、○○だから
- 自信ないな
いかがでしたか?
左側にはポジティブな口癖を、右側にはネガティブな口癖を並べました。
ここで重要なのは、いい悪いという事ではなくどちら側をよく使っているのかを知るということです。
左側と右側、どちらの口癖を多く使っていたでしょうか?
今日からできる口癖を変える方法
自分の口癖の傾向を知ることができたので、あとは自分のしたい口癖にしていくだけです。
そのために必要なことを書いたので、ぜひやってみてください。
意識をする
まず、自分の口癖をポジティブにできるということを頭の片隅に入れておきましょう。
極力ポジティブな言葉を使うように意識してみましょう。
意識をすることで、ネガティブな口癖を使う数が減るだけでなく気持ちも変化してきます。
もし、最初はうまくいかなかったりネガティブな口癖を使ってしまったとしても、
意識していて使ってしまうのと無意識で使うのとでは全然違います。
できごとの捉え方を変換してみる
自分にとっての出来事は、今の自分には必要なことが起きています。
なので、起きたことは事実として受け止めます。
受け止めるのに時間を要することもあるかもしれません。
そして大切なことがその事実をどう解釈するかです。
例えば、家を出る直前に靴紐が切れたとします。
ここでの事実は、靴紐が切れたということです。
そこで「出かけるときにこんなことが起こるなんて縁起が悪い。何か悪いことが起こるんじゃないか」と思うのか、
「出かける前でよかった。知らずに行ったらけがをしていたかもしれない」と思うのか。
同じ出来事でも捉え方をポジティブな方に少し変換してみると、ツイてる出来事になります。
この方法は、普段の生活の中でも使えるのでゲーム感覚でやってみると意外と楽しみながらできます。
ありがとうの回数を増やす
自分の口癖をポジティブなものにするのに一番使いやすいのが「ありがとう」です。
言った方がいいのはわかっているけど、意外と言えない人も多いように感じます。
家族や友達、レジの店員さん、配達員、車の整備士、自分の仕事を手伝ってくれた事務員など言える機会はたくさんあります。
言い慣れてないと人に言うのが、最初は照れ臭かったり恥ずかしいかもしれません。
本当は声に出すことが一番いいのですが、どうしてもできなければ心の中で言うといいでしょう。
普段から、家にある物に対して言うのも自然と言える練習としてはいいですし、何より物が長持ちするので余計な出費が減っていきます。
余談ですが、以前本で読んだことがあります。
その本は、水にいろんな言葉をかけ続けたときの結晶の変化を記してあり、日本語で「ありがとう」と声をかけたものが一番きれいな結晶の形をしていました。
ありがとうの回数を増やし、口癖になったとしたらどれだけ素敵な世界に変わるのか楽しみですね。
まとめ
言葉には力があります。
その言葉が口癖になることで、どんな自分にもなることができます。
口癖がネガティブな原因は、「触れる情報」「周囲の人」「自分の思考」でした。
ネガティブな口癖は、自分だけでなく周りにも望まない影響を与えてしまいます。
普段から、「意識すること」「捉え方を変えてみること」「ありがとうの回数を増やすこと」をするだけで劇的に口癖が変わり、自分も変わっていきます。
最後にアメリカの心理学者ウイリアム・ジェームスの言葉を借りたいと思います。
言葉が変われば心が変わる
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
この記事が、より多くの人の口癖を変えるきっかけとなり、笑顔の人がより増えたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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